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国際交流

国際学部が国際刑事裁判所と学術交流協定を締結しました

 2025年9月18日、本学国際学部は国際刑事裁判所(International Criminal Court: ICC)との学術交流協定を締結しました。国際学部が国連の枠組みに位置する国際機関と締結した初の基本合意(MoU)となります。
 ICCは、1998年採択の条約「ローマ規程」に基づいてオランダ・ハーグに設立された国際的な裁判所です。国際社会全体の関心事である重大な犯罪(集団殺害犯罪、人道に対する犯罪、戦争犯罪など)に関与した個人を訴追・処罰することを任務としています。日本は2007年に加盟し、現在は赤根智子判事が所長を務めています。
 国際学部はこれまでも、ICC被害者信託基金理事長を務めた野口元郎氏の講演会を開催したり、日本の大学で初めてとなるニュルンベルク模擬裁判大会本戦への出場を果たしたりするなど、ICC関連分野への研究教育活動を促進してまいりました。今回の協定締結により、本学国際学部は、ICCとの学術的交流とともに、学生たちにとってはICCインターンシップ・プログラムへの参加する機会が開かれることになります。
 協定締結を受け、9月22日に中村真国際学部長と藤井広重准教授は、オランダ・ハーグのICCを表敬訪問し、クリスチャン・マール(Christian Mahr)対外関係局長と太清伸分析官補と面会しました。



表敬訪問の様子

表敬訪問をした中村真国際学部長(写真左)

中村真国際学部長 コメント
 9月22日に、藤井広重准教授とともにICCを訪問しました。今後も交流協定を活かした活動について、現地の担当者と意見交換を行い、新しい教育プログラムの実施に協力を得ながら、検討を進める予定です。
 今回の合意は、共同の国際的教育プログラムの展開に加え、国際機関へのインターン派遣が大きな特徴となります。これは、国際学部だけでなく本学全体にとっても重要で有益な成果に結びつくものと考えています。
 ICC訪問時には、日本出身の職員やインターン生の皆さんとの交流の機会があり、同行した学生たちが積極的に質問をしている様子が印象的で頼もしく感じました。藤井准教授の指導のもと、来年の模擬裁判大会への出場準備を進めているようで、学生たちにとっては具体的な目標として身近に感じられることは大きな意義があります。今後のICCとの交流がさらに発展していくことを期待しています。


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研究者総覧 中村真国際学部長
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