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国際交流 研究

ドイツ・ニュルンベルク模擬裁判大会に本学学生チームが日本の大学初の本戦に出場しました

 本学大学院地域創生科学研究科および国際学部の学生チーム(地域創生科学研究科:Hagiya Corredo Magda Yukari、国際学部:花塚ひとみ、鈴木望夢、横井春香、吉田桜華)が、2025年7月24日から26日にかけてドイツ・ニュルンベルクで開催される「ニュルンベルク模擬裁判大会(Nuremberg Moot Court)」の本選に出場しました。日本の大学として本選に出場するのは、これが初の快挙です。
 この大会は、国際刑事法の象徴的な地・ニュルンベルクにおいて、模擬裁判形式で議論を競う国際大会です。今回、上位進出は果たせなかったものの、第二次世界大戦後にナチス・ドイツの主要戦争犯罪者を裁くために実際に使用された「ニュルンベルク国際軍事裁判所 第600号法廷」において弁論を行う貴重な機会を得ることができました。この歴史的かつ象徴的な場での体験は、参加した学生にとってかけがえのない学びとなりました。



大会に参加する学生たちの写真1 大会に参加する学生たちの写真2 大会に参加する学生たちの写真3 大会に参加する学生たちの写真4

大会に参加した学生たちと藤井広重准教授

コーチを務めた藤井広重准教授 コメント
 留学経験のない学生たちばかりだったため、英語力の面では差が出たところもありました。ですが、準備してきた法律の知識では、決して負けていなかったと思います。リーダーを中心に、半年以上かけて継続的に準備にはげみ、真剣に取り組んできた成果は、十分に発揮されていました。ここでの経験は、今後のキャリアを大きく発展させるものであり、模擬裁判で裁判官を務めていらっしゃった国際刑事裁判所の判事や法務官の方々と、いつか一緒に仕事をする日が来るかもしれません。
 また今回、予選を通過していながらも、たとえばイランの大学などは、さまざまな事情により本戦に参加することができませんでした。戦争や武力紛争は、模擬裁判の題材の中だけの話ではなく、現実に起きている出来事です。望んでいない戦争のために、参加が叶わなかった学生たちがいたという現実を忘れず、これからも真摯に、武力紛争と法をめぐる問題に向き合っていっていただければと思います。


【関連リンク】
ニュルンベルク模擬裁判大会(Nuremberg Moot Court)公式ホームページ
【本学HP】ドイツ・ニュルンベルク模擬裁判大会に本学学生チームが日本の大学初の本戦に出場します
研究者総覧 藤井広重准教授