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[プレスリリース]スギヒラタケのゲノム解析により毒性物質の生合成メカニズムの一端を解明-急性脳症の原因解明へ一歩-
宇都宮大学バイオサイエンス教育研究センター鈴木智大准教授らの研究グループは、スギヒラタケ(Pleurocybella porrigens)の毒性の仕組みを分子レベルで解明することを目的に、マウスを用いた投与実験、トランスクリプトーム解析、ゲノム解析など、多角的な手法を組み合わせた研究を進めてきました。
本研究では、最新のDNA解析技術を用いてスギヒラタケのゲノム情報を解読し、生命情報学的手法による各遺伝子の機能注釈を行いました。その結果、キノコの食用部分である子実体と、地中などで成長する菌糸体では、遺伝子発現の様式が大きく異なることを明らかにしました。また、急性脳症との関連が指摘されている毒性物質「プレウロサイベルアジリジン(※)」の生合成に関与する可能性のある候補遺伝子を推定することにも成功しました。
この研究は、スギヒラタケによる食中毒の原因解明に向けた重要な基礎的知見を提供するものであり、将来的な食の安全確保や毒性評価研究への貢献が期待されます。
本成果は、2025年12月12日付で国際学術誌「AMB Express」に掲載されました。
※プレウロサイベルアジリジン:スギヒラタケ(Pleurocybella porrigens)に含まれる低分子化合物の一つで、急性脳症との関与が強く疑われている毒性物質。
スギヒラタケの子実体
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プレスリリース
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宇都宮大学 バイオサイエンス教育研究センター
鈴木智大 准教授
TEL: 028-649-5527
E-MAIL: suzukit※cc.utsunomiya-u.ac.jp
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研究者総覧 鈴木智大 准教授
バイオサイエンス教育研究センター