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内閣府「戦略的大学改革・イノベーション創出環境強化事業」に採択
~光技術で未来社会を変革する「OPX拠点」構想始動~
宇都宮大学の『光で創る国家戦略級基盤産業OPX(Optics & Photonics Transformation)拠点構想』が、内閣府の令和7年度「戦略的大学改革・イノベーション創出環境強化事業」に採択されました。
本事業は、大学のこれまでの取組を定量・定性的に分析し、その成果を検証することで、より効果的な大学支援策を設計し、大学が果たすべき機能強化を後押しする仕組みです。(事業詳細:[戦略的大学改革・イノベーション創出環境強化事業])
全国で約5校が採択され、令和7年度に約3億円、令和8年度および令和9年度にはそれぞれ約10億円規模で実施される予定です。
■ 世界水準の「光工学」を社会実装へ
本構想の中核を担う「オプティクス教育研究センター(CORE)」は、空中ディスプレイや空間光制御技術で世界的に高い評価を受ける本学の強みです。
今回の採択を機に、光技術の研究力をさらに強化し、経済安全保障やグリーン成長戦略に資する先端技術の社会実装を進めます。
■研究力強化と知の創出によるイノベーション
本学は本事業を通じて、
・マネジメント改革と研究環境の整備
・研究時間の確保と研究力の向上
・成果(知)の知財化・標準化と社会実装
を一体的に推進します。OPX拠点として、経済安全保障・国土強靭化の駆動力となる技術や、医療高度化・グリーン成長を支える産業の創出につなげます。
さらに、研究環境整備や制度改革は光分野にとどまらず、本学の多様な研究領域で活用できるよう設計し、大学全体の研究力向上を支える基盤となります。
■地域と世界をつなぐ科学技術エコシステム
「ものづくり県・栃木」の産業界や公的機関と連携し、研究開発環境やスタートアップ支援体制の整備を通じて、学内外の多様な主体の挑戦を後押しする共創の場を広げます。
また、光技術を起点にイノベーション・エコシステムの形成を推進し、AI・半導体・バイオなど異分野との融合を通じて、社会実装・イノベーションの裾野を広げ、地域と世界の持続的発展に寄与していく体制づくりを進めます。
■連携機関
【国内】徳島大学、光産業創成大学院大学 、静岡大学、産業技術総合研究所、栃木県産業技術センター
【国外】アリゾナ大学、ドレスデン工科大学、シュトゥットガルト大学、セントロ・デ・インベスティガシオネス・エン・オプティカ ほか
【関連リンク】
令和7年度 戦略的大学改革・イノベーション創出環境強化事業(内閣府ホームページ)