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研究

共同教育学部の松浦佑希准教授が日本スポーツ心理学会で優秀発表賞を受賞しました

 共同教育学部の松浦佑希准教授が、日本スポーツ心理学会第52回大会において優秀発表賞を受賞しました。発表題目は「課題前の⼼⾝調整法の違いが⼼理状態と認知課題成績に及ぼす影響」です。
 松浦准教授は、作業や学習といった課題に取り組む前に行う活動が、その後の気分や課題成績にどのような影響を与えるのかを検証しました。比較した活動は、「軽い運動」「会話」「スマートフォンの使用」の3つです。その結果、軽い運動と会話を行った場合には、気分の快適度が向上し、心理的覚醒水準も維持されました。一方で、スマートフォンの使用では快適度に変化が見られず、心理的覚醒水準は低下しました。主観的疲労度は、会話を行った場合のみ活動前後における回復が見られ、スマートフォンを使用した場合は増加しました。認知課題の成績については、比較的難易度の低い条件で軽い運動を行った場合のみ成績が高まり、会話を行った場合は低下する傾向が見られ、スマートフォンの使用では変化しませんでした。以上のことから、課題前に行う活動として、気分状態を快適に調整する観点では、軽い運動および会話を行うことが望ましいと言えます。認知課題成績を鑑みると軽い運動が有効であることが示唆される一方で、課題の難易度や内容によってその効果は変動する可能性があると分かりました。

松浦准教授と共同研究者である常葉大学の坂入教授の写真

松浦准教授(左)と
共同研究者である常葉大学の坂入教授(右)

賞状

賞状


【関連リンク】
日本スポーツ心理学会
宇都宮大学 共同教育学部
研究者総覧 松浦佑希准教授