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共同研究部門「宇都宮大学・TKC AIソリューション共同研究室」を設置しました
宇都宮大学は、株式会社TKCとともに令和7年8月1日に共同研究部門「宇都宮大学・TKC AIソリューション共同研究室」を本学地域創生推進機構データサイエンスセンター内に設立しました。本共同研究部門では、株式会社TKCとの連携により、技術革新を前提とした複式簿記概念の拡充にかかる研究や、AI(人工知能)を活用した改ざん不能かつ検証可能な会計不正検知基盤の構築と社会実装化を目指し、研究を進めていきます。
従来の不正検知アルゴリズムには、ブラックボックス性(不正検出の根拠を示すことができず、監査証拠への転用が難しい)や、改ざんリスクとエビデンス不足(取引データが事後に修正可能であり、リアルタイム性や第三者検証性が乏しい)といった課題があります。これらを解決するために、本共同研究部門では、まず簿記や監査といった会計学の観点から基礎的視点の研究整理を行い、仕訳データをベクトル空間の要素として表現します。さらに説明可能AIを活用して、不正検知の透明性を高めるとともに、ブロックチェーン技術を用いて取引データを修復不可能な形で記録する手法の研究開発を進めます。そして、これらの開発成果の社会実装化・経営環境へのインパクト分析を行います。

集合写真の様子
握手を交わす株式会社TKCの飯塚真規社長と池田学長
設置に伴い実施した記者会見には、株式会社TKC代表取締役社⻑の飯塚真規氏、システム開発研究所次⻑で本学学術院(データサイエンスセンター) 准教授の⿑藤⼤輔氏、本学の池⽥宰学長、吉澤史昭理事(戦略企画・社会共創担当)、データサイエンスセンター⻑の⽩⼭真⼀教授が出席しました。
【関連リンク】
株式会社TKC
研究者総覧 白山真一 教授