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3C基金によるヒストリカルゾーンの整備計画について

 宇都宮大学3C基金は、同窓生や地域の皆様、地元企業の皆様など多くの方からご支援をいただいております。
 この基金によるヒストリカルゾーン整備の一環として、2019年の宇都宮大学創立70周年記念式典において石蔵の改修コンセプトを発表しておりましたが、その後の具体的検討の中において、学内外との調整を重ねた結果、一部方針を変更することといたしました。ヒストリカルゾーン全体の整備計画としてあらためてご報告いたします。


ヒストリカルゾーンは、6つの施設(峰ヶ丘講堂=登録有形文化財、石蔵、UUプラザ、フランス式庭園=登録記念物、イギリス式庭園、日本式庭園)により構成されています。宇都宮大学が地域に貢献するためには、これらの施設を誰もがより活用しやすくすることが重要であると考え、それぞれの長所を更に魅力的なものへ、短所は長所に転換する改善を施し、安全・安心で明るく彩り豊かな場所として再生することといたしました。
ヒストリカルゾーンの新たな100年の歴史を創るため、二期に分けて整備して参ります。

第一期整備[2022~2023年度]

◎UUプラザをミニギャラリーへ
教育学部卒業の日本画家故松本哲男氏と洋画家故臼井永雄氏のご家族から寄贈された絵画を2階コミュニティフロアへ展示し、平日は一般公開しております。 日本を代表する画家の絵とフランス式庭園を同時に鑑賞できる絶景をお楽しみください。

◎峰ヶ丘講堂のユニバーサルデザイン化
峰ヶ丘講堂を安全・安心にご利用いただくため、正面玄関の段差を解消して車寄せを設置したほか、車いす対応駐車場及びスロープの設置、外トイレに繋がる階段の緩勾配化を行いました。
トイレに繋がる動線には屋根も新設する予定です。

◎石蔵の解体及び再活用
石蔵は、2019年の宇都宮大学創立70周年記念式典において改修コンセプトを公表しておりました。しかしながら、その後の具体的検討の中において、耐震化されておらず危険であること、予算的に安全安心な建物として改修することが非常に困難であることから、解体することといたしました。建物の内外観はデジタル化して保管するとともに、躯体に使われた石や梁は再利用し、農学部創立100周年の記念碑やベンチ等としてメモリアル要素を残しつつ活用して参ります。

◎峰ヶ丘講堂及び石蔵周辺の整備
日陰を作っている常緑高木や朽木・危険樹木を伐採するほか、貴重な樹木は保存や移植等により整備して参ります。石蔵解体と樹木伐採により採光が改善した周辺に芝生を植栽し、大谷石のベンチ等を配します。これにより、メインストリートからフランス式庭園、峰ヶ丘講堂を一望する一体感ある景色を創生します。
また、講堂西側の日陰にはアジサイ等を植栽し、季節ごとの色彩を楽しめる場所とします。

「第二期整備」等詳細は こちらをご覧ください。