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2022年度国際人道法模擬裁判大会国内予選で学生が準優勝しました

  赤十字国際委員会(ICRC)駐日代表部が主催する2022年度国際人道法模擬裁判大会国内予選準決勝と決勝が2022年12月11日に早稲田大学にて開催され、国際学部藤井広重准教授の研究室から3名の学生が出場し、準優勝しました。前日に開催された国際人道法ロールプレイ大会に引き続いての快挙となりました。また、同大会の最優秀弁論賞にMagda Yukari HAGIYA CORREDOさん(国際学部3年)が選ばれました。以下は、宇都宮大学チームのメンバーによるコメントです。おめでとうございます。

菊地翔さん(国際学部4年)
 準優勝という結果を光栄に思うとともに、結果を残すことができたことに胸をなでおろすような気持ちです。4回目の出場となった宇都宮大学チームでしたが、これまで予選を通過することも難しく、先輩方の代から積み重ねてきたものを、なんとしてでも結果に残したいという思いから本大会に臨みました。12月3日に開催された予選会でも2位となり、準決勝進出を知った時は、本当に嬉しかったです。優勝することができず悔しい思いもありますが、これまでご指導いただいた藤井先生、支えてくださった方々、最後まで一緒に取り組めたチームメンバーの2人に心から感謝申し上げます。この経験を一時のものにせず、さらに成長していけるよう、今後も励んでいきたいと思います。

鈴木ひとみさん(国際学部4年)
 準優勝を授賞できましたことを光栄に存じます。「国際法が、現場でどのように使われているのか学んでみたい」、そう思い、1年前から本大会に出場しておりました。今年は、昨年叶わなかった予選通過を目標にしておりましたので、準優勝は大変嬉しく、メンバーと支えてくださった藤井先生、研究室の全員で勝ち取った結果だと思っております。2度の大会出場を通じて痛感したのは、戦争犯罪を立証することの難しさでした。国際人道法は、戦争下、その影響を受ける人々の命や権利を守るための法律ですが、様々な攻撃から彼らを守る盾として決して完璧とまでは言えません。新しい事象は、過去の判例がなく、言葉の定義から議論しなければなりません。だからこそ、正解がない課題と向き合うことになります。ですが、今回私たちが扱ってきた事例は決してフィクションではなく、実際に戦時下で起きたことを基に作られた、真実を映しています。自分たちの主張に隙があれば、命や尊厳を奪われた人々の権利を保障することはできません。彼らが直面している状況を想像し、法律を使って権利を主張することは、机上の勉学だけでは学ぶことのできない、人権・人道的活動に携わる者としての責任を実感できる大変貴重な機会でした。最後に、大会出場にあたり、応援してくださいました研究室の皆様、そして3ヶ月半多くの時間を割いてご指導頂きました藤井広重先生に、この場をお借りして感謝申し上げます。

Hagiya Corredo Magda Yukariさん(国際学部3年)
 この度は最優秀弁論賞を頂戴し、誠に光栄に思います。初めての模擬裁判大会でしたが、栄誉ある賞に選ばれましたのは藤井先生のご指導、支えてくれた先輩方のおかげだと思っております。この素晴らしい機会を与えてくださった先生、書面(メモリアル)の執筆からリサーチ方法までご教示くださった先輩方、応援してくれた後輩にも心から感謝しております。模擬裁判大会に出場するにあたって、わからないことも多く、不安もたくさんありましたが、ハードルを乗り越えて、数えきれないほど学ぶことができたと思います。また、裁判官からのフィードバックもいただくことができ、国際人道法にさらに興味が湧きました。何よりも私たちが扱っている問題は実際に起こっている現実であることを忘れず、将来、紛争の影響を受けた人々のためにも力を尽くしたいと考えております。最後に優勝に至らなかったのは少し悔しい思いですが、これからも学びを続けていきたいと思います。

[関連リンク]
2022年度国際人道法模擬裁判・ロールプレイ大会 国内予選開催
宇都宮大学国際学部附属多文化公共圏センター・国際平和と人権人道法研究会
藤井広重研究室