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農学部附属農場がGAP Japan 2022 実践大賞特別賞を受賞しました

 GAPとは、Good Agricultural Practiceの略で、食品安全、環境保全、労働安全、人権保護、動物福祉などの評価項目について一定の基準をクリアした持続的な農業を実践する農場や団体の生産工程を認証する仕組みです。SDGsの農業版として位置付けられており、オリンピックの食材調達基準としても採用されています。国際基準からローカルな基準まで様々なGAP制度があり、日本発の国際基準のGAPとして、ASIAGAPとJGAPが整備されています。国内における両者の認証農場数は年々増加し、2021年度末現在で約7,200件が認証されています。この中で、GAPのモデル的な実践事例となる認証農場・団体の取組みを表彰する制度が、「日本GAP実践大賞」です。

 農学部附属農場は、2020年3月に初めてのJGAP認証を受け、本年3月には更新審査をクリアしました。放牧酪農の積極的推進、暑熱ストレスの低減、ヒトとの信頼関係の醸成など動物福祉を重視した飼養管理の実践。基準乳価を4円前後上回る高い乳質と風味豊かな放牧乳を両立する生産体制を継続しながら、足利市の両毛酪農協同組合と連携して「宇都宮大学牛乳」、那須塩原市のあまたにチーズ工房と連携して「宇都宮大学モッツアレラチーズ」などの純牧ブランドの乳製品を製造・販売している点。こうした生産体系やGAP制度の実践を、宇都宮大学ならびに共同利用拠点として首都圏の様々な分野の学生に対し、実習機会を提供している。これらの取組が、GAP認証を受けた酪農のモデル的な実践例として評価され、GAP Japan 2022実践大賞特別賞を受賞しました。受賞タイトルは「モデルとなる持続的酪農の実現と教育への活用」です。



 授賞式当日は、基調講演およびパネルトークの後、表彰式と受賞講演が行われました。表彰式に引き続き、受賞講演が行われ、農場の畜産分野を代表して附属農場長の長尾慶和教授が「モデルとなる持続的酪農の実現と教育への活用」というタイトルで講演を行いました。



【関連リンク】
農学部附属農場HP