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[プレスリリース]フェムト秒レーザーを用いた紙の高精度切断を実現
宇都宮大学オプティクス教育研究センターの早﨑芳夫教授は、150フェムト秒(10のマイナス15乗秒)の時間幅を有する、フェムト秒レーザーパルスを用いたアブレーションにより、高精度かつ変色の少ない紙の切断加工を実現しました。
従来の連続光やナノ秒(10のマイナス9乗秒)パルス光のレーザーでは紙が変色を起こすことが課題となっていました。しかし、本技術では加工精度が従来の数倍から10倍に向上し、通常の洋紙よりも複雑な材料構成を有し加工が難しいとされる日本の伝統的な和紙(実験では栃木県那須烏山市産の和紙を使用)でも変色の少ない加工を実現しました。
この技術は、日本の伝統工芸振興に貢献するとともに、アート性に優れた紙製品の開発により、我々の日々の生活を豊かに彩ることも期待されます。
本研究成果は、令和7年4月7日付でアメリカ光学会(OPTICA)が出版する論文誌Optics Express誌に掲載されました。
プレスリリース全文は、以下のリンクからご覧ください。
プレスリリース
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オプティクス教育研究センター
副センター長・教授 早﨑 芳夫
TEL: 028-689-7114
E-MAIL: hayasaki※a.utsunomiya-u.ac.jp
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研究者総覧 早﨑芳夫 教授
オプティクス教育研究センター