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(報告) 小山市で連携事業「渡良瀬遊水地の観光地化」の研究成果発表を行いました(地域デザイン科学部)

 宇都宮大学と小山市との連携事業である「渡良瀬遊水地の観光地化」に関する研究についての成果発表会が4月26日に小山市で開催されました。地域デザイン科学部の鈴木富之講師と、同学部の授業「地域プロジェクト演習」で「渡良瀬遊水地を活用した観光地化事業」をテーマに取り組んだ学生が、それぞれ研究成果を披露しました。 鈴木講師は「渡良瀬遊水地地域デザイン作成」に関する研究成果を発表。小山市の観光資源のモニターツアーに参加した学生の評価を踏まえ、教育旅行や農家民泊による観光振興の可能性などについて説明しました。また、渡良瀬遊水地のヨシ焼きによる観光振興について「来訪者をいかにして市内の他の観光資源に誘導するか」などの課題を話しました。

 一方、地域プロジェクト演習で同遊水地の観光地化について調査研究した学生グループは、周辺の建物が少ない遊水地での「星空観察会」の開催を提案し、「トイレや休憩所など長期滞在できる施設の設置と市中心部と遊水地をつなぐデマンドバスの手配が観光客の増加につがる」などの調査研究成果を発表しました。 学生たちは「地域プロジェクト演習で一年間取り組んできたことを自治体の皆さんに成果として報告できたことが、自分にとって貴重な経験となった」、「地域の人たちともコミュニケーションをとりながら演習を進めてきましたが、こういうかたちで地域の皆さんにお伝えできていい機会だったと思いますし、自分も成長できました」と発表後に話しました。

 地域デザインセンターの野原康弘特任助教はあいさつの中で「地域プロジェクト演習は、地域と協働して地域の課題を解決するもの。こうした発表の場を設けていただいたことに対し大変感謝いたします。地域の方々の前で学生たちが取り組みを報告し、地域に還元していくことに意味があると思います。この発表を踏まえて皆さんが渡良瀬遊水地という場所について改めて考える機会にしていただければと思います」と地域の方々へ感謝の言葉を述べました。