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地域デザイン科学部建築都市デザイン学科郡公子教授を代表とする研究グループが平成30年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞を受賞しました
本学地域デザイン科学部建築都市デザイン学科 郡公子教授を代表とする研究グループが平成30年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞を受賞しました。この賞は、文部科学省が科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者を顕彰するため表彰するものです。

今回郡教授の研究グループは、我が国の社会経済、国民生活の発展向上等に寄与し、実際に利活用されている画期的な研究開発若しくは発明を行ったとして、開発部門における科学技術賞を受賞されました。具体的な研究業績としては、「地球環境負荷削減のための建築設計ソリューションの開発」が評価され受賞に至りました。
地球環境負荷削減のためには、建築設備の省エネルギー設計とともに建築そのものを高性能化する建築設計が重要であり、そのための性能予測技術はなくてはならないものです。本業績は、設計段階に応じて必要となる最大空調要求熱量、年間空調要求熱量、設備機器のエネルギー消費量の3つの計算用途に対して最適な解法をもち、さらに建築高性能化の新技術の効果予測も可能な計算法を提案したうえで、実用のための建築計算エンジンとデータベースを開発し公開したものです。これにより、設計に必要な多用途計算を同一計算エンジンで処理する効率的な設計が可能となりました。また、種々の建築高性能化技術の効果を正確に予測したうえで、それらの特長を最大限に活かす建築設計、設備の省エネルギー設計を行うことが可能になりました。
今回の受賞を受けての郡教授のコメント:これまでの研究開発に対して、この賞を賜りましたことを光栄に存じます。自由な研究に専念できる環境に恵まれたことに感謝するとともに、協力して頂いた学内外の多くの皆様に感謝致します。今後も優れた建築を実現するための研究に努めてまいります。
