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[受賞・成果等]松本浩道農学部准教授が2016年日本繁殖生物学会学会賞・学術賞を受賞しました
農学部生物資源科学科の松本浩道准教授が2016年度日本繁殖生物学会学会賞・学術賞を受賞しました。受賞対象研究は「マウスにおける胚の着床能力獲得および子宮側胚許容の分子機構に関する研究」です。松本准教授は「哺乳動物の生殖機構の解明」を研究テーマとしており、今回の受賞は、「受精卵が胚盤胞という状態になり子宮に着床して妊娠が維持されるのには胚と子宮の側の相互作用が重要であり、その成立に新たな段階が存在することを明らかにした」ことなどが評価されました。
「生殖補助医療や家畜の増産に貢献できるのではないかという思いで基礎的なところから研究を続けています。この賞は主にここ10年の業績が評価されるのですが、私が宇大に来たのがちょうど10年前。まさに宇大に来てからの業績、同僚の先生方、研究室の学生さんたちとやってきたことが評価されたことが一番うれしい。これから動物生産への応用の研究を進めていきたい」と受賞の喜びを語りました。
日本の牛のほとんどは人工授精で生まれており、優れた肉質の黒毛和種の受精卵をホルスタイン種に移植して、乳牛から黒毛和種の子牛を生産する取り組みが行われていますが受胎率が低いため、あまり普及していない現状にあります。「これからの研究をこうした問題の解消につなげていければと考えています」と話しています。
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