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土壌教育活動の報告(里山学習:国際土壌年2015を寿ぐ活動)
栃木県那須烏山市境小学校において、平成27年2月18日の10時半より12時20分まで里山授業を宇都宮大学の平井英明教授が行った。参加者は小学生4年生10名、教員2名、宇都宮大農学部土壌学研究室の3年生2名がボランティア参加した(写真)。授業内容は、次の通りであった。
一年間に家族で食べているお米の重さを調べて、そのお米を生産している水田の面積から、家族の命を支えている土の面積を計算した。その結果を一人一人発表していただいて、3つのグループに分かれた.それぞれのグループの代表値を4 a、7 a、12 aとした後、10m×10 mの正方形を黒板に描いて、それぞれのグループの面積を紙に図形で描いてもらった。そして、雨天であったため体育館に移動して、4 aのグループの面積を実感するために、一辺20mの正方形を10 mの位置にカラーコーンを置きながら、全員で協力して描いた。その描いたカラーコーンを目印として、20メートル競走をしたり、鬼ごっこをしたりして命を支えている面積を実感した。手洗いやうがいをした後、あらかじめ炊飯していたお米の食味検査を行った。すなわち、コシヒカリ、なすひかりと宇都宮大学が独自に開発したゆうだい21を里山で栽培して生産したもの3種類の米の食味検査を実施してもらった。狙いは、お米にも個性があることを実感することと里山での資源を活用してお米作りができることを、実感を伴いながら知っていただくためであった。最後に、里山と都市の違いを自由に発言してもらった後、里山には自然がいっぱいであるとともにエネルギーにあふれていることとそれらを支えている土の重要性を伝達して授業を締めくくった。
場 所:那須烏山市境小学校
日 時:平成27年2月18日(水)午前10時半 ~ 12時20分
授業名:里山学習
講 師:平井 英明教授
参加者:4年生10名、保護者1名、教務主任、4年生担任の計13名と大学生2名
授業に参加した小学生、教員と大学生