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平成22年 年頭のご挨拶
新年、明けましておめでとうございます。
旧年中に賜りましたご支援とご協力に厚くお礼申し上げます。
一昨年秋のリーマン・ショックに端を発した不況が世界と日本を覆ってから未だ立ち直れない状態が続いています。このような時にこそ,焦らず,慌てず,うろたえず,いつも前を向いて歩いていくことが大切です。大学は学問の府であり、真理探究の場であり、大学の使命は精神文化と物質文化の両面のバランスのとれた新しい文化創造にあることを改めて考え直す良い機会であります。
私たちは今こそ、環境保全と循環型社会の形成に重きをおき、芸術文化と科学技術のバランスのとれた成熟した社会を目指すことが必要です。これらは、誠実と忍耐と努力の中から生まれるであろうことを信じ、必ずや訪れる次の飛躍の時に備えてエネルギーを蓄えておかなければなりません。
私は、宇都宮大学が地域に愛され、信頼され、地域と共に歩む大学でありたいと念願しています。本学の発展の基盤を足元(地域)におき、地域との関わりを固め、日本から世界へと大きく羽ばたく大学でありたいと願っています。そして「人と人との関わり」を何よりも大切にし、人と人とのより良い関わりが次の発展の礎を作ってくれるものと確信しています。
宇都宮大学はこの4月から、第二期中期目標・中期計画に沿って運営されます。本学は内外に開かれた基幹的中規模総合大学としての創発力を発揮し、次の飛躍に向かって邁進する所存でありますので、本年もどうぞよろしくお願い致します。
皆様のご多幸を心からお祈り申し上げます。
平成22年1月4日
国立大学法人宇都宮大学長 進村 武男