異分野融合スタートアップ研究



[心理学×キャリア教育]

大学生のキャリア選択自己効力感の向上を目指したキャリアデザイン教育プログラム開発の研究

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●About

近年、キャリア発達の学問領域においては自己効力感と呼ばれる心理的特性が、キャリア発達を支える特性として注目を集めている。キャリア選択自己効力感とは、自身のキャリアをデザインする上で必要なことが「できそう」という感覚のことで、その特性が高い学生ほど進路決定に関わる探索行動を行う傾向があること等が研究で示されている。だが、キャリア選択自己効力感をいかに高めるのか、その教育プログラムが開発されているとは言い難い。特に学生の実態やニーズに即した形で、適切なキャリアデザインを描かせるプログラムは全国的にもほとんどなく、学生を人材として社会に送り出す大学の役割を考えると、その開発の必要性は高い。そこで本研究では、全学部を対象としたキャリア教育プログラムの提案と実施を 最終目標として、今年度はそのスタートアップとして教育学部を対象に大学生のキャリア選択自己効力感の向上を目指したキャリアデザイン教育プログラム開発し、地域との課題解決学習をテーマとした実践の効果検証を行う。教育学部には「教員になりたい」という目的意識を持つ学生も多い一方、他学部同様、一般就職を行う学生も少なからず存在するため、双方のニーズに沿ったプログラムを開発・実施することは次年度以降、全学部を対象としたプログラムに広げる際にも有用である 。
本研究では、心理学の専門家の久保田、全学部を対象としたキャリア教育に携わってきたキャリア教育の専門家熊谷に加え、一般就職した学生含め学生のニーズに詳しい久保、学校現場での教員歴を有し教育実習担当として教員に求められる資質に詳しい石塚、そして、教育学部で教務担当としてキャリア教育に関わってきた南が学問知と学生ニーズの実態を融合しプログラム開発・効果検証を行う。


●Member

久保田愛子  共同教育学部・助教 研究代表者

熊谷 朋子  キャリア教育・就職支援センター・准教授

久保 元芳  共同教育学部・准教授

石塚  諭  共同教育学部・講師

南  伸昌  共同教育学部・教授