異分野融合スタートアップ研究



[食生活学×比較教育学×健康教育学×教育心理学]

食を通じた健康教育の授業実践に関する研究

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●About

本研究は、小中学校における「食を通じた健康教育」を発展させるために行う異分野融合研究である。小中学校における「食を通じた健康教育」は、2005(平成17)年の食育基本法によって、それまで以上に活発に行われるようになった。具体的には、家庭科、保健体育科、道徳科、特別活動(給食)などを横断する形で、「食を通じた健康教育」の取組がさまざまに行われるようになっている。
こうした状況を背景として、本研究では、教育心理学、比較教育学、栄養学、健康科学という四つの異分野を融合させることで、各分野単独では期待できない新しい研究成果をあげ、教育界への独創的な貢献を行うことを目指したい。
特に、本研究では、栄養・味覚教育の先進国フランスにおける「食を通じた健康教育」の授業方法に着目する。フランスのジャック・ピュイゼ氏が考案した「味覚教育(Éducation au gôut)」は、現在、フランスの小学校で広く行われている。我が国でもピュイゼ氏の「味覚教育」を応用した授業実践が一部で先進的に行われており、その効果を検討する取組についても、近年報告がなされている(例えば、上田・大田原・永井、2015;早渕・上田・梅木・江頭・太田、2017)。
本研究では、ピュイゼ理論に基づく味覚教育の授業方法を、我が国の小中学校における「食を通じた健康教育」に応用出来る形へと改良することを目的とする。


●Member

宮代こずゑ  共同教育学部・助教 研究代表者

上原 秀一  共同教育学部・准教授

大森 玲子  地域デザイン科学部・教授

久保 元芳  共同教育学部・准教授