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[プレスリリース]宇都宮大学とエヌビディアとFaBo、 組込みAI(人工知能)学習教材の開発と授業実施で協力

国立大学法人宇都宮大学 
株式会社FaBo     


 国立大学法人宇都宮大学(以下、宇都宮大学)、エヌビディア合同会社(以下、NVIDIA)、株式会社FaBo(以下、FaBo)は、NVIDIAの組込み用ボード「NVIDIA Jetson Nano」を利用した世界初の組込みシステム向けAI(人工知能)学習教材の開発、ならびにこれを利用した授業を実験的に行うことで合意しました。

 現在、AI(人工知能)は広く社会に浸透しつつあり、これから益々身の回りの様々な機器(例えば自動車や家電製品など)への導入が始まろうとしています。このような変革期において、これまで大学等で行われてきた組込みソフトウェア技術に関する教育もAI時代を見据えたものとなる必要があります。組込みソフトウェア技術は、設計段階から実装まで多くの技術がかかわりを持つ総合技術であり、単に大学だけ、産業界だけ、ではカバーすることは難しいものとなります。

 宇都宮大学は、産業界とともに2005年から携帯電話を題材とした組込みシステム教育を実施しており、スマートフォンが主流となった現在においても継続している実績があります。
 NVIDIAは、世界最大のGPUメーカーとして2019年3月、組込み設計者や研究者、個人開発者が本格的なソフトウェアを実装して最先端のAIを活用できるようにする、コンパクトで使いやすいプラットフォーム「NVIDIA Jetson Nano」開発者キットを発売しました。
 FaBoは、ビーコン、BLE、LoRaなどのIoT通信モジュールおよびIoT機器の設計開発および製造を行っており、それらを用いた教育を宇都宮大学と共同で実施して参りました。

 今回、これらの背景を持った3者が協力することで、より実践的かつ汎用的な教材作成と授業における効果測定を行うことが可能となります。具体的なターゲットとしては、AIロボットカー(写真)を利用した自動運転技術の習得を目指します。NVIDIAがJetson Nanoの技術情報を提供し、FaBoがAIロボットカーの設計開発とサンプルコード提供・キット化を行い、宇都宮大学が組込みシステムの授業のノウハウを提供します。ここで得られた知見を広く公開し、多くの大学、高専、高校などで利用可能とする予定です。

 今年度前期授業の前半でAIの基礎知識を学びます。その後、AIロボットカー構築の授業の開始は2019年6月13日を予定しており、5週間で、AIロボットカーの自動走行を可能とする予定です。


<担当・問合せ先>
 国立大学法人宇都宮大学
  工学部 教授 伊藤篤 (いとう あつし)
  Mail: at.ito※is.utsunomiya-u.ac.jp(※を半角@へ変換して下さい)
  TEL : 028-689-6265(学科事務室)
 株式会社FaBo
  担当 取締役 高野 康(たかの やすし)
  Mail: takano※gclue jp(※を半角@へ変換して下さい)
  TEL : 0242-36-7881(株式会社GClue 内)