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GJAスプリングスクールを開催 アジアの学生・研究者が武力紛争とグローバル・ジャスティスをテーマに交流
宇都宮大学国際学部UU-GJP※は2026年3月4日から6日まで、国立オリンピック記念青少年総合センターにおいて、「Global Justice from Asia Spring School & Policy Competition」を開催しました。本学およびタマサート大学(タイ)、ガジャ・マダ大学(インドネシア)から学生・教員約30名が参加しました。
※Utsunomiya University Global Justice & Peace Research Institute (UU-GJP):国際法・国際政治・地域研究などから学際的にグローバルジャスティスを研究している団体。共同研究・学生の育成・教育プログラム・地域社会への貢献を通じて、知の共創と国際社会への発信を担うことを目的として活動。
本プログラムでは、武力紛争と移行期正義を主題に、講義や政策コンペティション、研究ワークショップを実施しました。講義には、藤井広重准教授(国際学部)、福原玲於茄氏(JICA)、古本秀彦氏(JICA中部/元UNHCR)、藤原広人氏(国際刑事裁判所・ICC)が登壇し、クリスチャン・マールICC対外関係局長によるビデオメッセージも寄せられました。
政策コンペティションでは、3大学の学生が混成チームを組み、紛争後社会を想定したシナリオのもとで移行期正義政策を検討し、英語で提案発表を行いました。国や専門分野の異なる学生が協働することで、国際交流を深めるとともに、多様な視点から正義と平和を考える実践的な学びの機会となりました。
最終日には日本平和学会関東地区研究会の後援のもと、研究ワークショップ「Rethinking International Criminal Justice from Asia: The Background and Prospects of Non-Ratification of the Rome Statute」を開催しました。日本、タイ、インドネシアの研究者が、アジアからグローバルジャスティスにいかに関与していくか、学術的な議論を交わしました。学生交流に加え、教員間でも今後の研究連携につながる有意義なネットワーク形成の機会となりました。
研究会パネルディスカッション
古本氏による講義の様子
修了証明書の授与
集合写真
参加した学生からの声をご紹介します。
国際学部2年 荒川玲奈さん
今回のスプリングスクールでは、専門家による講義と政策コンペティションを通じて、移行期正義を理論と実践の両面から学ぶことができました。英語でのコミュニケーションは大変でしたが、特に、タイやインドネシアの学生と協働しながら政策提案をまとめた経験は、自分の視野を大きく広げるものでした。理想だけでは進まない現実の難しさに向き合いながら、何を優先すべきかを考え抜く過程そのものが、大きな学びになりました。現場の最前線で活躍する講師の方々や、一緒に学んだ仲間たちから受けた刺激を糧に、今後は自身の専門性にさらなる磨きをかけていきます。
国際学部1年 横野光祐さん
講義では、法、難民支援、国際援助など、それぞれ異なる専門分野の視点から移行期正義を考えることができました。特に国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)での実務経験のある方のお話からは、難民支援の状況において、被害者、政府、リソースといった様々な事象に目を向ける多角的な視点を有することが必要であると知ることができました。政策コンペティションでは、被害者のニーズや限られた資源のなかで何を優先するべきかをチームで議論し、多様な考え方に触れながら理解を深めることができました。今回得た学びを、今後の勉学や将来の進路につなげていきたいと思います。
【関連リンク】
UU-GJP(多文化公共圏センターHP)