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[イベント]植物分子農学セミナー(第86回C-Bioセミナー)を開催します(4/20)

植物分子農学セミナー(第86回C-Bioセミナー)
リンのバイオテクノロジー

 リンは環境中では制限物質になりやすく、環境微生物の多くはリン飢餓状態にあります。しかしながら、バクテリア細胞内のリン濃度は非常に高い濃度(10 mM〜)に保たれており、細胞外に対して千倍から一万倍以上の濃度勾配を形成します。これは、バクテリアが持つ優れたリン酸取り込みと蓄積能力によるものです。一方、リン肥料の原料となるリン鉱石は枯渇が懸念されており、今後増加する世界人口を支える食糧生産のために、リンの有効利用技術開発は必要不可欠です。近年、バクテリアが利用するリンはリン酸(リン酸化数:+V)だけでなく、還元型リン化合物(リン酸化数:+III以下)も利用できる能力があることが示されており、リンの生物循環は従来考えられていた様式とは大きく異なる可能性があると考えられます。本講演では、還元型リン化合物を利用するバクテリアの代謝機能の解析と、その機能を活用したリン資源の有効活用のためのバイオテクノロジーの可能性について紹介します。

講演者:廣田隆一博士(広島大学大学院統合生命科学研究科准教授)

【日 時】2022年4月20日(水) 16時00分〜
【場 所】オンライン
【申込サイト】https://docs.google.com/forms/d/1CFDB7BYGXUnkY6DArVesRpWEZcIcrw1pxNZjjeEP-fk/edit
*申込期限:4月19日(火) 15時

【問合せ】
宇都宮大学 バイオサイエンス教育研究センター
Mail:c-bio※cc.utsunomiya-u.ac.jp
(※を@に置き換えてください。)
HP:http://c-bio.mine.utsunomiya-u.ac.jp/