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大学教育再生加速プログラム(AP)テーマI・II複合型採択校合同シンポジウム「今こそ,学修成果可視化の到達点と課題を洗い出そう!」を開催しました

 令和元年10月6日(日)「大学教育再生加速プログラム(AP)テーマI・II複合型採択校合同シンポジウム『今こそ,学修成果可視化の到達点と課題を洗い出そう!』」を開催しました(主催:宇都宮大学・金沢大学・長崎大学・山口大学)。
 このシンポジウムは,平成26年度に採択され,令和元年度に最終年度を迎える「大学教育再生加速プログラム(テーマI・II複合型)」で,本学,金沢大学,長崎大学,山口大学の4大学が取り組んできた学修成果可視化の到達点について広く公表すると共に,学修成果可視化を行う際の課題とその解決方法等について参会者とともに考えるもので,上記4大学の取組報告,ワークショップの2部構成で行われました。なお,取組報告の冒頭では,テーマI・II複合型幹事校の京都光華女子大学短期大学部 学生サポートセンターAP担当 溝口 侑氏より幹事校としての取組についての報告がありました。
 第1部は,4大学の学修成果可視化の取組報告がありました。金沢大学の取組みに関しては,金沢大学国際基幹教育院高等教育開発・支援系/部門教授の堀井祐介氏より,「アクティブ・ラーニングに基づく学修成果の把握:質的,量的の両面から」と題した報告がありました。次に,山口大学に関して,山口大学大学教育機構大学教育センター准教授の林透氏より,「山口大学・学士課程教育における学修成果の可視化と活用:マクロ・ミドル・ミクロレベルのアセスメントに着目して」と題する取組報告がありました。さらに,本学からは,大学教育推進機構基盤教育センターの石井和也特任助教より,「学修者の学びを促す学修成果可視化システムの構築に向けて:教学マネジメントの原動力としての可視化の取組み」と題した取組報告がありました。最後に,長崎大学の取組みについては,長崎大学大学教育イノベーションセンター教授の若菜啓孝氏より,「長崎大学における学修成果の可視化への取り組み:教学マネジメントにおける位置づけ」と題する報告がありました。各大学独自の取組紹介を通じて,学修成果可視化の到達点と課題において多くの共通点が浮かび上がる報告となりました。
 第2部は,本学の教職員・学生や全国の大学教職員・学生が参加して,「学修者のための学修成果可視化とは」という問いを軸とし,第1部の取組報告を通じて疑問に思ったことをグループごとに議論し,最も重要と思われる疑問をグループごとに発表してもらいました。具体的には,「産業界からの要望をディプロマ・ポリシー(DP)に反映させるべきか」,「学修成果可視化において,どれだけの客観性を持たせることができるか」,「学生の自己評価の限界はどこか」,「汎用的能力の可視化だけで学修成果の証明となるか」,「可視化が何のために行われ,それは学生のためになっているか」,「人文社会系のような,目標が明確ではない学部では達成すべき目標の設定が困難ではないか」といった疑問が出されました。山口大学准教授林透氏の司会により,これらの疑問について第1部の登壇者が回答し,さらに参会者より疑問が投げかけられるという形で活発な議論が行われ,学修成果可視化の取組みの課題が具体化されるとともに,今後どのような取組みを行うべきかということについて考える良い機会となりました。

第1部 取組紹介



【テーマⅠ・Ⅱ複合型幹事校の取組紹介】
(京都光華女子大学短期大学部 溝口 侑氏)


 【金沢大学取組報告 (堀井祐介教授)】        【山口大学取組報告(林透准教授)】


【宇都宮大学取組報告(石井和也特任助教)】      【長崎大学取組報告(若菜啓孝教授)】

第2部 教職学ワークショップ

【教員・職員・学生で編成されたグループ議論の様子】 【グループごとにまとめた学修成果の可視化についての疑問】


【挙げられた疑問についてのパネルディスカッションの様子】