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平成26年度学位記授与式(3月24日) 式辞

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式 辞

   本日皆さんをお迎えし、学位記授与式を挙行できますことを大変嬉しく思います。学士の学位記を授与される939名、修士の学位記を授与される318名、博士の学位記を授与される12名、計1,269名の皆さんが宇都宮大学を巣立っていかれます。 

   この中には60名の外国人留学生が含まれています。また、宇都宮大学・東京農工大学・茨城大学の3大学で構成される東京農工大学大学院連合農学研究科・博士後期課程の学位記授与式が3月16日に行われ、本学教員の指導を受けられた3名の方に博士の学位記が授与されました。宇都宮大学で学ばれ巣立っていかれる皆さんに、教職員を代表して心よりお祝い申し上げます。また、この日に至るまで皆さんを支え続けて下さったご家族の方々にお祝い申し上げます。

   皆さんにとって、本日の学位記授与式は人生の節目であり、新たな歩みのスタートになります。宇都宮大学を学びの場として選ばれた皆さんは、最も活力に満ちた人生の時期を本学で過ごされ、多くの試練を乗り越えられ、めでたく学位を取得されました。学位取得は皆さんの研鑽と努力の結晶であると同時に、ご家族の温かいご支援、友人からの励まし、教職員の直接的・間接的な指導と協力によって達成できたものであります。先ずは、これらの方々への感謝を忘れず、深く心に留め、新しい人生を歩まれることを念願いたします。

   宇都宮大学は、平成21年4月に、全国の国立大学に先駆けて「英語教育の大改革」を実施しました。社会のグローバル化を見据え、役立つ英語教育を立ち上げ、皆さんが英語によるコミュニケーションが可能となる大改革を行いました。

   「浴びる英語」をテーマとした実践的な英語教育によって、皆さんの英語力は飛躍的に向上しました。入学されてから1年後のTOEIC試験の平均点が大幅にアップしたことが証になっています。本学の取り組みに対し、「大学英語教育学会から実践賞」が授与されました。皆さんは極めて優れた英語教育を受けられています。自信を持って、国際社会でご活躍いただければ幸いです。

   さて、皆さんにつけていただいているブルーの「ストール」は、本日の学位記授与式を心からお祝いしたいとの強い思いで、おひとりお一人にお渡し致しました。ストールには3本の線が描かれています。3本の線には「本学の熱い思い」が込められており、宇都宮大学が掲げる「3つの大きな柱」を表しています。

   1本目の線(柱)は、本学のミッションである「教育・研究・社会貢献」活動の積極的な展開を意味しています。2本目の線(柱)は、本学のモットーである「地域に学び、地域に返す。地域と大学の支え合い。」を表しており、地域貢献に強い大学であり続けたいとの強い思いが込められています。

   日本経済新聞社・産業地域研究所が毎年度実施する全国740の国公私立大学の「地域貢献度調査」において、本学は、平成23・24・25年度の3年間、連続して「総合第2位」に、26年度は「総合第3位」に輝き、広く社会から、常に安定して地域貢献に強い大学との高い評価を得ています。

   そして、3本目の線(柱)は、国立大学改革を先導する創造的なチャレンジ精神、「宇大スピリッツ:3C」を表しています。「3C」とは、明るい未来を開拓するために、Challenge・挑戦することの「C」、 Change・時代の変化に素早く対応することの「C」、そして、Contribution・広く社会に貢献することの「C」であります。

   この「宇大スピリッツ:3C」を全学的に醸成し、学生と教職員が一体となって未来を開拓していく強い決意を表しています。

   皆さんには、ときどきストールを眺めていただき、革新的で変化を厭わない母校を思い出していただきたいと思います。

   本学を巣立っていかれる皆さんには、分野を問わず何事にも積極的に取り組み、信念と勇気、夢と希望を持って地域の、日本の、そして世界の中で活躍されることを、また、人類の未来に向けて平和な社会を築いていっていただきたいと思います。

   人間社会には科学技術の進歩だけでは対応しきれない面が多くあります。文化芸術・精神文化は人と人との繋がりに心の潤いをもたらしてくれます。「精神文化と物質文明がよく調和したバランス社会」を形成するためにも、文系と理系が共鳴し合い、「人に優しい社会づくり」の大切さを再認識し、その実現に向かって歩む勇気が必要であると思います。

   共鳴し合うということは、考え方が異なる異分野の人たちを受け入れることであり、言葉や習慣が異なる外国の人たちとの協働作業・協力体制づくりであり、異分野を組み合わせて新たな価値を創り出すイノベーションの世界です。

   「異分野との新たな結合・イノベーション」を推進するには、他を受け入れる広い心をもったスケールの大きな人間であることが必要です。そのためにも皆さんには自らの強い信念と哲学を持ちつつ、「寛容の精神」を大切にしてほしいと思います。

   寛容の精神は人間社会の複雑な問題を解決してくれるはずであります。人間、一人では何もできません。みんなが力を合わせて共鳴し合い、ネットワークを形成して行動すれば大きなことができるようになると思います。

   皆さんの前途には輝かしい未来が開かれていることを確信しています。しかし、ときには辛抱しなければならないときもあるでしょう。悩み・迷い、行き詰まったとき、母校がいつも見守っていることを忘れないで下さい。相談したいことがあれば、いつでも母校の門を叩いてください。宇都宮大学は卒業生・修了生との繋がりをこれまで以上に強くしたいと願っています。大学は一時期の学習機関ではなく、皆さんの生涯にわたる学習機関であり、学び直しの機関であります。

   むすびに、何事においても初心を忘れず、大志を抱き、逞しく活躍されることを願っています。健康で悔いのない人生を歩まれることをご祈念申し上げて、私の式辞といたします。本日は、誠におめでとうございます。

平成27年3月24     国立大学法人 宇都宮大学長   進村 武男

 

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