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平成26年度入学式(4月5日) 式辞

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式 辞
                                         
  本日、学部に入学された1,019名の皆さん、大学院に入学された343名の皆さん、ご入学おめでとうございます。 宇都宮大学の教職員を代表して心からお祝いし、歓迎いたします。また、これまで新入生を温かく見守り、支援してこられたご家族の皆様に心よりお祝い申し上げます。
 
  宇都宮大学は、昭和24年に、当時の学芸学部と農学部の2学部から成る国立大学として発足しました。学芸学部は、その後、教育学部に名称変更になりましたが、明治6年の類似師範学校を源流としています。農学部は大正11年に設置された宇都宮高等農林学校が母体になっています。昭和39年に工学部、平成6年に国際学部が設置され、4学部・4大学院研究科を擁する総合大学として発展し、現在に至っています。
  今日まで、57,000名余の卒業生・修了生を世に送り出しました。卒業生・修了生は社会の第一線で大いに活躍しておられます。この輝かしい伝統を守りつつさらに発展させるため、教職員一同は力を合わせて、皆さんが立派な高度専門職業人に成長されるよう全力をあげて支援していく覚悟でおります。
 
  国立大学の社会的役割には教育・研究・社会貢献への活動があります。先ず、宇都宮大学の特長的な教育活動についてご紹介したいと思います。
  本学は、平成21年度に全国の国立大学に先駆けて「英語教育の大改革」を行いました。社会のグローバル化を見据え、実践に役立つ生きた英語教育を立ち上げ、全学部の学生が英語によるコミュニケーションが可能となるべく大改革を行いました。
  宇都宮大学が進めた「浴びる英語」をテーマとした実践的な英語教育により、学生の英語力は飛躍的に向上しました。学部入学後1年間の全学部学生のTOEIC試験の平均点が44点アップしたことがこのことの証になっています。この学部英語教育の取組みに対して、「平成25年度・大学英語教育学会賞(実践賞)」が授与されました。学部入学の皆さんは、本学が築いた極めて優れた英語教育を受けることができます。是非とも頑張ってほしいと思います。
 
  次に、代表的な研究活動についてご紹介いたします。本学は「豊かな発想を地域に、新たな知を世界へ」をキャッチフレーズとして、最先端の研究を推進し、成果を地域のみならず広く世界に発信しています。キヤノン株式会社様との連携により設置されたオプティクス教育研究センターはハイレベルの「光に関する科学技術研究」を推進しています。センター長は国際光工学会の会長就任が決定し、世界の光工学界をリードしています。
  また、農林水産大臣賞を受賞した「植物ワクチンの開発」や、トムソン・ロイターのリサーチ・フロント・アワードを受賞した「新規植物ホルモンの発見」など、世界的に極めて高く評価されている研究があります。
  理系以外の文系分野においても国際研究、とくにアジア諸国に関する卓越した研究や、地域社会と連携した新たな町づくり研究も進められており、宇都宮大学は地域の教育研究の中核的拠点の役割を担っています。
 
  さらに、本学は「地域に学び、地域に返す、地域と大学の支え合い」をモットーに、地域貢献にも努めています。日本経済新聞社・産業地域研究所が毎年実施する全国730余の国公私立大学の地域貢献度調査において、毎年トップレベルに位置づけられ、平成23・24・25年度の3年間は連続して総合第2位に輝き、「地域貢献に強い大学」との高い評価を得ています。
 
  さて、学部に入学された皆さん。 教養教育は専門の基礎であると同時に、皆さんの世界観の形成、人間性の涵養、心の成長に大きな役割を果たします。今後の生き方への指針を与えてくれます。青春時代に得た教養は一生の宝物であり、将来を強く支えてくれます。焦らず・あわてず、真に大切なものは何か、ときには哲学的に物事を考え、一歩一歩前進していってほしいと思います。
 
  また、皆さんが教室で講義を受け、勉学に励んでいただくことの大切さは言うまでもありません。一方において、心を開いて話ができる友人を多くつくり、スポーツや読書、旅行や音楽・美術、社会問題に対する関心と興味を持つよう心掛けてほしいと思います。そうすることによって、スケールの大きな人間に成長することができると思います。本学には、体育系・文化系サークルが沢山あります。課外活動に積極的に参加し、切磋琢磨して自己形成に励んでほしいと思います。宇都宮大学は、教育の一環として「教室外の活動」を重視し、実践しています。
 
  大学院に入学された皆さん。 大学院研究科は独創的な特色ある研究を推進する道場であります。前人未踏の研究開発を目指して、研究する心、研究の精神を培い磨いてほしいと思います。狭い分野に閉じこもらず、専門の枠組みを超えた異分野との連携融合に着目し、新たな発想はないものかと日夜考え続けることが必要でしょう。異分野との連携融合がこれからの社会が求める大きな課題になっています。自らの信念と哲学、誠実さと謙虚さを持って、原理原則は何か、基本は何かを見極めつつ、研究に専念し、地域のみならず広く国際社会に貢献していただければ幸です。
 
  留学生の皆さん。 宇都宮大学は54の海外大学と国際交流協定を結んで活動しています。現在280名余の多くの留学生が本学に在籍し、勉学に励まれています。皆さんは、言葉や文化・習慣が異なる日本で勉学に励まれるわけですが、夢と希望を抱いて、一歩一歩前進していってください。大学や地域が行う行事に積極的に参加し、多くの友人・知人をつくり、本学で学んだ成果とともに、たくさんの良い思い出をつくってほしいと思います。宇都宮大学は、皆さんが必要とされる支援を可能な限り行います。
 
  本日入学された全ての皆さんに、次の言葉を贈りたいと思います。
  宇宙のブラックホール蒸発理論で有名なスチィーブン・ホーキング博士は、「人生はできることに集中することであり、できないことを悔やむことではない」と言われています。また、アルベルト・アインシュタイン博士は、「人の価値は、その人が得たものではなく、その人が与えたもので測られる」と述べられています。
   先ずは、自分にできることを見つけ、全力でそれに集中し、その深奥を極め、行動によって社会に働きかけてみてはいかがでしょうか。
 
  むすびに、本日ご臨席いただきましたご来賓の皆様を始め、ご家族の皆様方には、新入生の成長を温かく見守っていただきたいと思います。宇都宮大学に入学された1,362名の新入生の皆さんの今後の成長と発展を大いに期待して、私の式辞と致します。
 
                                                                                                                                                       平成26年4月5日  国立大学法人 宇都宮大学長 進村 武男
 
 
 
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