TOPICS

平成24年度入学式(10月1日) 式辞

本日,宇都宮大学大学院工学研究科博士前期課程・博士後期課程に入学された皆さん,ご入学おめでとうございます。宇都宮大学の教職員を代表して心からお祝い申し上げます。

 

宇都宮大学は,「地域に学び,地域に返す,地域と大学の支え合い。」をモットーとして,自ら築きあげた教育と研究の成果を社会に発信し,成果の社会還元に努めています。この努力が実り,平成18年に初めて調査された地域貢献度が全国総合第1位の栄誉に輝きました。以後,毎年フロントランナーとして走り続けています。昨年度は全国総合第2位、国立大学法人では総合第1位に輝きました。

また、本学は,「豊かな発想を地域に,新たな知を世界へ。」をキャッチフレーズとして,高度専門職業人の育成に努めるとともに,基礎研究と最先端研究を推進し,研究成果を世界に発信し続けています。平成19年4月に,キヤノン株式会社との連携によりオプティクス教育研究センターを設置し,学部・大学院学生の教育と世界的な先端研究を推進しています。各種の超高精度研究設備も整備され,10年間にわたる大型研究の推進など,世界的な教育研究拠点を目指しています。

さらに、本学には、農林水産大臣賞受賞の栄誉に輝いた植物ワクチンの開発、トムソン・ロイター社のフロント・リサーチ・アワードを受賞した植物の枝分かれホルモンの発見など、きわめて優れた研究成果があります。その他にも著しく高い研究成果が多くあります。

 

大学は,学問の伝統を守りながら,その時代の社会の要請に応える必要があります。皆さんが生き抜く21世紀の今,私たちは,資源,エネルギー,食料,人口,環境など、人類が経験したことのない地球規模での問題に直面しています。東日本大震災を境として放射能との関わりや、環境問題は危機的状況にあり、学問領域の枠組みを超えた幅広い知識と活用能力を養うことが求められています。

本日入学された皆さんは、幅広い視野を持って多方面から物事を探求する姿勢を持ち続け,前人未踏の独創的な研究を目指し,研究の心、研究の精神を培ってほしいと思います。独創的研究を着想する一つの方法は,狭い分野に閉じこもらず,専門分野を超えた異分野連携の推進が一つの解決法になるかと思います。

研究を進めていると,途中で行き詰まることがあります。行き詰まりのない,悩まない研究はありません。研究が独創的な内容であればあるほど悩みは多いものです。行き詰まったとき、悩み続けるよりも,ざっくばらんに指導教員に相談をもちかけることが良いと思います。勿論、指導教員から直接的な回答を得られるはずはありません。しかし、ヒントは得られるでしょうし、次の道が開けると思います。少なくとも相談にのってくれる先生がおられるという精神的な安心感が得られます。

研究指導にあたられる先生方は,その分野において優れた研究を推進しておられます。安心して指導を受けていただきたいと思います。研究を進めるには、「人と人との信頼関係」がその土台としてしっかりしていることが大切です。この土台がぐらつくと良くありません。指導される先生方は研究を進める上での苦しみ・悩み,新しい研究成果を得られたときの喜びを体験され,真理探究の精神を磨かれています。安心して指導を受けられ,ともに研究に励んでいただければ幸いです。

先ずは、指導を受けられ,次に、自らの力で独創的な研究展開に励んでいただきたいと思います。

 

結びに、何よりも健康第一です。健康に留意されて大学院生活を送ってください。そのためにはリフレッシュも必要です。リフレッシュしているときに、いままで解けなかった難問が一瞬にして解けることがあります。また、静かに見守ってくださるご家族、支援してくださる研究室の方々への感謝の気持ちもお忘れにならないようにお願いします。


今後の皆さんのご健勝と研究の進展を祈念して、私からの式辞といたします。本日は,ご入学まことにおめでとうございます。

 

                         平成24年10月1日  国立大学法人 宇都宮大学長 進村武男

ページの先頭に戻る