ごあいさつ

今日の少子高齢化する社会において、地域への生涯学習機会として重要な役割を担っている大学公開講座は、今や全国で年間約3万講座が開講され、受講者数は約130万人を数えます。

平成3年に始まりました「宇都宮大学公開講座」は、平成28年度で26回目を迎えます。「地域に学び、地域に返す、地域と大学の支え合い」をモットーに、「知の拠点」として地域への生涯学習機会の提供、社会人の再教育の場として地域連携を積極的に推進し、大学の第3の機能となります「社会貢献」の役割を担っています。

ところで、2012年の「敬老の日」に総務省がまとめた推計人口によりますと、65歳以上の高齢者人口は3074万人で過去最多となりました。いわゆる「団塊の世代」が60歳代を迎え、人口比に対して大きな割合を占める高齢者が、今後より豊かな生活を営む上で、大学公開講座は地域の生涯学習関連機関・団体と連携を図り、地域社会の発展に寄与することが期待されています。

さて、「一挨一拶、その深浅を見んと要す。」という禅の教えがございます。「挨・拶」には「迫る・押す」という意味があり、本来は禅問答によって相手の深浅を計ることを意味します。地域と結びつき、大学独自の講座として発展していくためにも、宇都宮大学公開講座は、より幅広い年齢層の受講者の皆様より、「一挨一拶」の機会を戴けることを切望して止みません。

地域連携教育研究センター長
中島 宗晧